ベーシックインカムを導入するには?

2022年3月4日

ベーシックインカムを導入するには?

ベーシックインカムを導入するには、現制度は基本的に変えずに、全員・無条件に一律で配る(成人かどうかでは金額を変える)形でやるのがいいと思います。

ベーシックインカムとは

最低所得保障、生きていくのに必要なお金を「無条件」に「みんなに配る」制度です。

全員に配るのか、一部に配るのか?無条件に配るのか、所得などで制限するのか?

一部にすると選別するコスト(行政コスト、新たな既得権益など)や、不平等による不満の問題が出るので、シンプルな全員・無条件がいいと思う。

社会保障(年金・雇用保険・医療)をなくすのかどうか?

社会保障は保険(全員から集めて、一部に使う)であり、プールして運用しているので、ベーシックインカムでは同じ金額を扱うことはできない。

また、お金を配るだけでは細部には対応できない場合が考えられるので、完全に置き換えるには検証が必要。
そして、現状の制度を壊すことは、既得権益を守るため官僚の抵抗があると思うので、厳しいのではと思う。

お金を配るのか、給付付き税額控除するのか?

給付付き税額控除を導入するよりも、お金を配ったほうがシンプルで分かりやすいと思うし、マイナポータルから公金受取口座の登録が可能になるなど、最終的にはお金を配るコストがあまりかからなくなるのではと思う(知らんけど)。

給付付き税額控除は以下を参照してください。

財源は国債?増税?社会保障?

全員に一律の場合、月7万円で約100兆円(成人以下を3分の1にすれば約70兆円)が必要。
最初は国債を発行し、(子供を持つ余裕ができると)人口が増え、税収は増えるのでそれで対応する(by ひろゆき)。

働かなくなるのでは?

事実上の低賃金を補填する仕組みであり、心にゆとりができ、再就職やスキルアップの助けになる。
色んな人・環境があるので、やってみないと分からない部分がある。

失業手当による失業の罠や生活保護の仕組みによる働く意欲の減少

現行では、失業手当は仕事をして収入があれば額が減らされ(失業の罠・貧困の罠)、生活保護も同様で、それなら働かないほうが得なのではという意識になる問題がある。

生活保護をもっとよくすればいいのでは?

現行では、恥ずかしいなどの感情でほんとにもらいたい人がもらえず(生活保護のスティグマ)、申請も手間で、気の強い人だけがもらえるという状態がある。
生活保護がもらえる資格がある人で実際にもらっている人(捕捉率)は2割弱という低さで、海外に比べて低水準となっている(イギリス87%、ドイツ85%、日本22%)。

お金持ちに配る必要はないのでは?

お金持ちに配っても税金で回収されるので気にする必要はない。

社会実験ができない?

ちゃんと検証するには何年もかかり規模が大きくなるので、社会実験は不可能に近い。

一律では地域によって金額が足りなくなるのでは?

東京で生活できなければ、地方に住めばいい。

メリット(未検証)について

  • 子供を持つ余裕ができる(少子化対策)
  • 制度がシンプルになるので行政コストの削減につながる
  • 首都一極集中の解消に役立つ
  • ワーキングプアへの対策になる
  • 貧困や格差問題の解決
  • 生活保護のスティグマ・失業の罠・貧困の罠の解決
  • DXや人工知能よる失業への対策
  • 転職・再就職やスキルアップに余裕ができる
  • 人生100年時代、学びなおしや研修の必要性が増えるので、その助けになる
  • ワークシェアリングなど新しい働き方に好影響がでる
  • 趣味やボランティアが増え、幸福感が増す
  • 夢を追いかける助けになる
  • 生活困窮者による犯罪の抑止になる